第248球「夏が少なくてもったいない」(2006.7.25)

 梅雨が明けない。幸いなことに7月我らがTWINSは順調にスケジュールを消化しているものの、その試合当日の天候たるや、筆舌に尽くしがたいほどのジメジメとした蒸し暑さの中での試合となっている。アップ前から汗は止まらず、試合に入るとさらに飲み物を購入に走る選手が続出。いつ熱中症で倒れるか分からないくらいの中でのギリギリの勝負となっている。もう若くないんだし(笑)。

 同じ汗をかくのであれば、やはり燦燦と照る太陽の下でかきたい、と思う。ガンガン汗かいて、ガンガン水分を補給する。そのサイクルの中で、照りつける太陽と心地よい南風がその汗をガンガン乾かしてくれる。そんな中で野球をしたいなぁ、と思う。それが夏の正しい過ごし方であり、我々の一つの健康法なのだから(?)。

 気が付けばもう八月は間近に迫っている。このままだと夏を迎えることなく、秋に突入してしまうのではないか、そんなことさえ現実味を帯びてくるように思える。異常気象が「異常」と報じられなくなると、いよいよその「異常」さえも普通のことのようになってしまう。これは非常に怖いことだ。ホンマ大丈夫なんかいな?。夏、ちゃんと来るんかいな?。

 とはいえ、我らがTWINSの戦績を見てみると、こんな酷な状況の下でじょじょに成績が上向いているのだから面白い。まさに道悪巧者の面目躍如だ。この時期の敵は相手だけではない。このタフなコンディションとそれに負けそうになる自分自身だ。「自滅」という最も我々が嫌う敗戦パターンとの戦いだ。そんな中で闘う姿勢を保てるチームは強い。そして素晴らしい、と思う。

 今こそ頑張りどころだ。タフであればあるほど、酷な条件であればあるほど、ここが頑張りどころだ。ここを乗り越えれば夏は我々を待っていてくれる。灼熱の球場で魂燃やす我々を待っていてくれる。照りつける太陽の下でジリジリとした勝負をするのを待ちながら、長い梅雨を乗り切ろうではありませんか。夏よ早く来い。