第247球「リメンバーTWINS」(2006.6.12)

 いやはや、本当に勝てなくなった。一昔前なら失礼ながら「楽勝や・・・」と思っていた相手と僅差の勝負になったり、挙句の果てに敗北を喫したり。年齢というものは確実に積み重ねていくものだなぁ・・・と痛感せざるを得ない。昔よりもより勝ちたい気持ちは強まっているのに・・・。昔よりも勝つためにコンディションを整えるなど準備も怠らないようになったのに・・・。忸怩たる想いだ。

 逆に言うと、「一つの勝利」というものが、これほどまでにいとおしいものだ、ということにも気付いたのだ、ということだ。一つ勝つと本当に嬉しい。それこそ毎試合毎試合祝勝会を盛大に・・・!なんて今日この頃だ。実はこれはこれで良かったのかもしれないな、と思っている。

 アタリマエのように白星を積み重ねていた頃は、自分達が敗北を喫することに対して、過敏に反応していた。絶対に負けたくない。負けることは恥ずかしいことだ、くらい思っていた。自分達より真剣に野球に取り組んでいないチームには絶対に負けるわけにはいかない、それくらいの強く、高いプライドでTWINSというチームで活動してきた。しかし、現実はそうは甘くない。気持ちだけではやはり勝てない・・・と考えているうちに一つハタと気付いた。「俺達最近、強く、高いプライドでTWINSというチームで活動していますか・・・?」と。

 歴史を積み重ねている分、TWINSの試合や活動には一つの「型」というものがある。そこに安住している自分達はいないか?。肉体的な衰えや、生活の変化に現状を甘んじて受け入れてしまっている自分達はいないか?。そう考えているうちに無性に腹が立ってきた。ちきしょう、まだまだ負けるわけにはいかないんだ。俺はTWINSでもう一花咲かせたいんだ・・・と、ふつふつと湧き上がるものがあった。

 ということで、一昔前の活動を思い出すわけではないんだけど、チームに対し刺激を与えていってみよう、もっと気持ちを前に、喜怒哀楽を激しく。そういう役割も俺に求められているのではないか、の最近感じている。嫌われ役になるかもしれないけど、ここは踏ん張りどころではないかな、と思っている。もちろん試合前・グラウンド上・試合後の反省会に限定した営みなのであるが。普段からそんなことをするつもりは毛頭無い。すぱっと切り替えないとね。

 ということで、「リメンバーTWINS」を展開してみる。色々やってみるので、お楽しみ。