第229球「アイデアはどこから生まれる」(2005.11.8)

 当然といえば当然だが、考えないことにはアイデアは浮かぶことはない。野球がうまくなりたい、だとか試合に勝ちたい、と思うだけでは残念ながら大きな効果は期待できない。ぼんやりとアイデアを出し、そのアイデアをどう具現化するか、実行するかが最終的には結果に結びつく、と信じている。

 ただ、ここはコロンブスの卵状態になるのだが、実はアイデア自体を浮かばせることの方が難しいのではないか、と俺は思っている。特に我々のように、きめの細かい野球の試合運びを目指すのであれば、それはなおさらなのではないだろうか。一朝一夕にはそういう小技はうまくならない。それはTWINSの歴史が証明している。

 アイデアはコミュニケーションの中から生まれる。俺はそう確信している。試合しながら、酒飲みながら、メールのやり取りしながら、激論しながら、練習しながら。その中でアイデアは生まれる。シチュエーションは何でもいい。そこから何をすべきか考え、実行する。そうすることで戦い方のアイテムを手に入れる。実はその営みをすべき時期はまさにこの時期、シーズンオフの時期だ。今だからそれを試せる。

 だからこそ、チーム諸兄の何気ない意見提起に対して、何か感ずることがあるのであれば、堂々と発言してほしい。いつ如何なる場所でもいい。異論・反論も構わない。そこからアイデアが飛び出してくるはずだ。それを失くした組織はやはり活性化しない。進歩しない。ゆっくりゆっくり無抵抗に下降線を辿っていく。TWINSはそれに抵抗するチームだ。できる限り抵抗する集団だ。毎年この時期年末近くなってもテーマを持って活動するのはその証しなのだ。

 アイデア無き組織は目標も無い。理想も無い。コミュニケーション無き組織は、そのアイデアさえも浮かばない。ということで、色々と活性化を図っていこうではありませんか。