第223球「三軒茶屋」(2005.8.31)

 本当かどうかわからないのだが、相性のいい球場と悪い球場というのは間違いなく存在する。三軒茶屋にある某球場は間違いなく相性が悪い。TWINSでは一度も勝ったことがないのではないかなぁ・・・。三軒茶屋の街自体は俺にとっての思い出の街の一つなのに・・・なんて思ったりする。ホントいい飲み屋も多くて、いいとこなのだ。

 そういう悪いイメージというのは、意外とプレーに影響を及ぼすことが多い。試合最中はあまり考えないのだけれども、試合前や、ぽっとできた空き時間にふと不安、というか嫌な予感みたいなものに苛まれてしまう。結果、試合を終えてみて、「ああ、やっぱりこの球場とは相性が・・・云々」となってしまう。言い訳もはなはだしいのだが・・・。

 残念ながらそういうイメージを打破するには、特効薬はなく、自分自身(チーム)でそれを払拭するプレーや試合をしていくしかない。精神的優位は自分自身(チーム)で造るしかないのだ。それができるチームとできないチームとでは戦跡に大きな差が出てくる。安心してプレーに打ち込める、それだけの裏打ちがある、それだけの自信を積み重ねることはチームとして非常に難しいものだ。監督なり主将なり首脳陣はその部分に力を注ぎ、チームのメンバーはそこに最大限の力を注ぎ込む。そうやってチームの力はじょじょに高まっていく。チーム力とはそういう類のものだ、としみじみ思う。

 さらにタチが悪いのはそういうものがどんどん増殖し、様々なことに対し悪いイメージを持ち、「先制されたらもうだめだ」「投手が崩れたらもうダメだ」「あいつが打てなければもうダメだ」・・・とどんどん深みに嵌っていってしまうのだ。こういう時こそ「強気」「冷静」「攻撃」なのだが、なかなかそういうふうに風は吹かない。そこを立て直すのが主力選手の醍醐味なんだけどねぇ・・・。

 三軒茶屋で勝つ。これが一つのテーマになるのかもしれない。ここで言う「勝つ」は試合に勝つのではなく、「弱気な自分に勝つ」ということだ。次回は自分達との戦いになる。絶対に負けるわけにはいかないのだ・・・。