第208球「プロジェクトTWINS」(2005.4.26)

 野球にどっぷり漬かれる環境を造るのは、極めて難しい。仕事や家庭の事情でスポット参戦を余儀なくされるのが普通であり、そこを何とか調整すべく、日々奔走しているのが野球人の本当の姿なのだろう。なかなか思い通りの動きをすることはできない。ジレンマもあるだろう、焦りもあるだろう、悔しさもあるだろう。そればかりか、活動に参加することさえもままならない状況に陥ることだって、どの野球人にもゼロとは言えない可能性を秘めている。まさに「明日はわが身」だ。

 そんな中で、最近再び活動に参加するようになって選手がぽつぽつ出てきた。仕事や家庭も一段落し、さてもう一度や野球を!ということなのだろう。今まで溜まりに溜まった鬱憤(?)を晴らすべく、参加してきたのだろう、と思う。まずは選手の復活に対してはチームとして大歓迎を持って、迎え入れることになる。選手層の厚みを増すということもあるが、単純に彼らともう一度野球をできることそのものが嬉しい。チームを存続させていて嬉しい、そんな感覚だ。

 だからこそ、俺はそんな彼らのプレーに注目している。全盛期までは届かないまでも、参加回数を重ねる毎に、少しずつこなれてくるプレーの「質」もさることながら、やはり一本の安打・一つのファインプレーに大きな「意味」が隠されている、ということを感じる。ああ、普段から体動かしているんだろうな、とか節制始めたかな?とか。陰でどんな努力していたんだろう。どんな想いで戦線を離れていたんだろう。そして、今どんな気分ですか・・・?。

 現在思うように参加できていない選手諸兄は、ぜひぜひそんな彼らの姿を見てほしい。TWINSの戦評や掲示板・数々のチーム連絡を注視してほしい。きっと、もうひと踏ん張りして調整しよう、という気持ちになると思う。小さいプレーでも大きな意味が隠されており、それをクローズアップするような広報活動をしていく所存である。ちょうど某放送局の「プロジェクトX」のように。

 次は誰が復活するのかな?。