第184球「今読むべきものは」(2004.10.15)

 秋も深まり、だんだん肌寒く感じられる今日この頃であるが、再三再四このコラムでも書いているとおり、この季節は大会の大詰め、すなわち大一番に臨む時だ。勝ち残っている大会に想いを馳せ、心は熱くなっている諸兄も多いことと思う。

 大一番に臨む際、俺が毎回やっていることの一つに、その大会の道筋を今一度見つめなおす、という作業がある。ああ、ひどい試合だったけど、最後は勝利をもぎ取ったなぁ、とか、この試合は走・攻・守においてほぼ完璧に勝てたな、とか、色々と思い出すことも多い。そして、もう一度眼前の大一番に向け気合を入れなおすのだ。まさに、今、この時にTWINS諸兄が読むべきは「戦評」ではなかろうか。

 あまり表舞台で取り上げられることは少ないけれども、TWINSの戦評は実は評判がいい。コンパクトでいて読みごたえ充分な内容は、あのストロングリーグ会長も絶賛の代物だ。HPが立ち上がった頃は、この戦評に一試合に一度は登場したくて、何でもいいから活躍したいなぁ、と思ったものだ。

 今、我々に必要なのは、この一年をいかに背負って大一番に臨むのか、ということ。なぜここまで勝ち上がってきたのか、そして、ここからどう戦うべきなのかを見つめなければなるまい。ちなみに主将は一番最初の試合から読むことをオススメします。チーム状態が悪くなると感じる時、俺はよくこの戦評をイチから読み直す。そうすると、もっとチーム状態の悪い時や、酷い試合を過去幾度も経験してきていることに気付く。そうすることで、くよくよしている自分が恥ずかしくなって、また次の試合に向けて、前を向いて立ち向かうことができるようになってくる。

 こういうのをチームの「伝統」、とも言うのではないだろうか。TWINSもそれだけの歴史と喜怒哀楽を積み重ねてきたと思うと感無量である。

 この秋、必ず勝ち取ろう。