第97球「淡々と、粛々と」(2002.11.25)

 当然のことながら、このコラムはその日その時の筆者の心理状態が大きく内容を左右する。もっと言えば、チーム状態の良し悪しによっても随分影響を受けるだろうと思う。いうなれば、このコラムは筆者自身の、そしてチームのバロメーターなのだ、といえる。あくまで個人的に書きたい放題書いているので、チームのバロメーターになりうるかどうかはちょっと疑問が残るけれども、まぁある程度は当てはまるのだろうと思う。

 ある程度当てはまる、とはいえ、仮にチームの状態が良くないときに、その通り後ろ向きなテーマで執筆するようなことはしない。逆に状態の良い時に調子に乗って大風呂敷を広げる気もあまりない。ある意味淡々と、粛々と書き連ねていこうと思うようになった。

 「良い時も悪い時もいつもどおり」。それはグラウンドでの俺の役割そのものだからだ。
 しんどい試合であればあるほど、楽な試合であればあるほど、いつも通りしっかり守り、しっかり打ち、しっかり走ることを意識して試合に臨むことを心がけている。それが副将の役割であり、遊撃手の役割であると俺なりに位置づけているからだ。そしてそれはこのHPの上でも変わらないように思うからだ。

 そうでなければ、グラウンド上で選手を鼓舞することはできない。そうでなければコラム上で選手を鼓舞することはできない。そうでなければ草野球に取り組む諸兄にとってもこのコラムは心には響かない。野球にかかわりの無い諸兄などからしてみれば、ただの雑記帳くらいにしかならない。

 「コラム読んでいます」という声を最近またよく聞くようになってきた。読んでいただけるだけでありがたいことである。そして、読んでいただくことで、何かを感じ取っていただければこれ以上の喜びはない。草野球って面白いな、と感じてくれれば最高だ・・・。

 まもなく大台の100球となりますが、これからも粛々と書き続けていきますのでよろしく。