第93球「Red hot」(2002.10.28)

 我々TWINSは、過去各種公式戦にて上位進出はするものの、決勝戦の分厚い壁を突き破れずに今日まで来ている。二度の優勝戦進出を果たすものの、いずれも完敗という形で一敗地に塗れることとなっている。成績自体は誇りに思っていいくらいの戦績を残しているが、まだチームに箔はついていない。何かが足りない、何かが。それを考えつづける毎日だった。

 サインプレーが足りないのか、野球経験者が足りないのか、自分のフィットネスが悪いのか、そもそも勝負弱いのか・・・。運がないのかも・・・。色々考えてみた。確かに断片的にはそうなのかもしれない。やはり優勝するチームは総合的に強い。穴もなく、軸もある。しかし俺が出した結論はそこではなかった。俺の結論は「執念」。結局この二文字にたどり着く。

 「楽しむ」野球を目指すことの多い草野球に、「執念」という言葉は一見なじまない。しかし、草野球とはいえ、勝負事であることに変わりは無い。勝負の分かれ目をいかに掴むか。勝利をもぎ取るか、その紙一重の勝負を「楽しむ」ことに目覚めた瞬間に、「執念」という言葉が大きくクローズアップされてくる。

 試合に勝ちたければ、試合の所々にやってくる「勝負」に勝たねばならない。我々は「執念」をもって今年の締めくくりとなる大一番に臨まなければならない。過去のどんな大舞台よりも熱い気持ちを持って「勝負」を楽しもう。試合に出る選手は心して出場しよう。それが一年間いい成績で乗り切った我々へのご褒美なのだから。ここはやらねばならんところですよ。

The kids scream in fright through the night
Loving every bite with delight
And we blow out our minds with your truth
And together we stand for the youth

Red Hot, Red Hot
To the top, we are
Red hot
(Motley Clue「Red Hot」より)