第75球「勝ち方色々」(2002.6.27)

 ひとえに試合に勝つ、といってもなかなか「満足いく」勝利になることというのはそう多くない。また、その「満足いく」勝利というのは、10対0で圧勝すればいい、というものでもない。この辺が野球人として難しいところだ。ひょっとして俺の我が侭なこだわりなのだろうか?こういう感覚というのは。

 この感覚を満たすためには、まず自分たちの持てる力を出し切ることが出来るかどうか、そして、それが自分たちの目指す野球スタイルを踏襲しているかどうか、この二点がポイントになるように思う。ここを踏まえて、試合に臨むのが正しい取り組み方なのだろう。

 個人的には「守り勝ち」の試合に大きな価値を見出したいと思っている。自分たちがどれだけ打ち、得点を積み重ねるか、ということよりも、少ない失点で凌ぐということに重きを置いているのだ。それが、限られた時間の中で、勝負をつけなければならない草野球にとって、実は一番勝ちやすい試合運びであることを俺は知っているからだ。

 逆に言えば、どれだけ相手の守備を崩せたか、というのも同義語になる。クリーンヒットももちろん大事だが、相手の嫌がる打撃や打球、そして何より相手守備陣にプレッシャーを与えるであろう全力疾走で、どれだけ相手を苦しめることができるか。ここにも大きな価値を見出したいとも思う。

 絶対的な実力を持つチームであれば話は違うのだろうが、素人の我々が強豪チームに挑んでいくためには、この両面からの意識が必要絶対条件になる。逆にこれさえあれば絶対に大丈夫だ。勝負になる。試合になる。だからこそ、冒頭にも書いたとおり、貪欲なまでに「満足いく」勝利を追及すべきだ。

 いや、なにそんな大それたことをするわけではないんです。いつもどおりTWINSの野球をやるだけでいいんです。また欲が出てきたら一つ上のレベルの野球を取り入れましょう。さらに上を目指したくなるような勝ち方を積み重ねることが、チームをさらに向上させる一番の原動力になるのです。