第63球「Just Older」(2002.2.25)

 TWINSも本格的に活動を始めて、はや4年目に突入する。当然のことながら、徐々に年齢層が上昇し、30歳代の選手も多くなってきている。俺もそろそろ30歳の大台を迎えることになり、残念ながらだんだん体力的には下降線を辿ることになる。練習をしていてバテたり、練習後数日経っても、体中の筋肉痛がなかなか治まらなかったりすると、「年取ったなぁ・・・」と思わずにはいられない。厳しいが、コレが現実だ。

 が、よくよく考えてみると、これは実は思い違いであったことに気づく。そもそも、グラウンドをできるだけ4時間確保し、みっちりと3時間練習できる野球人がどれだけいるだろうか。実際のところ、そうそう多くはないのではなかろうか。ある意味貴重な存在である、といえよう。そんな選手が集まっているチームなのだから、強い弱いは別にして、TWINSというチームは珍しいチームなのだろう。

 そう考えると、未だにみっちり練習しようとする野球人は、年を取った(老けた)、というよりも、年を重ねた、という方がしっくりくる。「Just Older」である。現役でいる、ということは素晴らしいことだ。ちょっと年を重ねただけで、後は何にも変わっていない・・・。そう思えることは本当に幸せだ。

 練習をする、ということは、つまり「向上心」の現れである、と俺は思っている。逆にいえば、それが無くなった時は、野球人としての一つの引き際なのだろう。練習を企画する側としては、そういう想いをどれだけ練習メニューに込めることができるか、というのが最大のポイントになる。どれだけモチベーションを保てるチームを創り上げるか、そこが首脳陣の腕の見せ所なのだ。今年は采配で勝負を左右する試合があるような気がしている。果たして、練習の成果を最大限に発揮できるように、導くことができるだろうか。

 だからこそ、いよいよ始まるチャレンジマッチでは、ぜひ練習の成果を見せつけたい、と思っている。個人的には、俺はまだまだやれるということを証明したい、と思っている。年のせいなんかにしたくない。それが俺の「Just Older」なのだ。俺よりも若い連中は覚悟しておくように。こんな大層なことを言ってしまえるのも、実は練習をしっかりやっているから、に他ならないのだ。言うからには、それなりの裏打ちがあるのだ。今年は昨年よりも、もう少しやれる自信があるよ。