第102球「この時期だからできること」(2002.12.27)

 有馬記念が終った。結果はシンボリクリスエスが強烈な末脚を披露し快勝。二着に積極的なレースを仕掛けたタップダンスシチーが入り、馬連万馬券という結果に終った。この一年最前線で戦いつづけてきた実力馬が、全く力を発揮できずに敗れ去る姿を我々は今年も見ることになったのだ。

 有馬記念にて馬券検討をする際に、よく言われる言葉がある。「有馬記念は元気な馬を狙え」言い得て妙である。一年間という長丁場を乗り切るために、どこにピークを持っていくか。そしてそのピークをいかに維持するか、それがこの暮れも押し迫った大一番に差となって現れる。

 今年TWINSは幸運にも最後の大一番を勝ち取ることができた。チームの状態が上向きのままで秋を迎えることができたのが、大きな勝因であると思われるのであるが、その原点は今年の冬の練習と春の合宿、そして恒例となった夏の練習にあるのではないか、と考えている。去年の活動と今年の活動で違うのはまさにこの点だ。先々を見据えてチーム練習に取り組むことができたこと、これに尽きる。

 すでにTWINS首脳陣は来季のことを考えている。肉体的にはオーバーホールの時期であり、故障をしている選手はできるだけこの時期にケアをしてほしい。我々ももう若くないんだから、それなりに体を労わってあげないとどこかで体が悲鳴をあげることになりかねない。

 だが、精神的にはこの時期は次のステップに進む「意思統一」の時間であると考えている。俺はこれができるかどうかで、来季のTWINSの活動が決まる、とさえ思っている。勝敗・成績云々というより、一年間を通じて戦える体制を作れるかどうかが決まるのだ。そのためには、今年同様冬の練習と、春の合宿はぜひ開催したいと考えている。いいスタートを切れるように、一年間戦えるように。またいい成績を残したいですし。

 ということで、主将・GM以下色々と考えていますので、どんどん意見を出し合って「意思統一」の精度を高めていきましょう。