第36球「挑戦者達の物語」(2001.9.5)

 TWINS諸兄の一部ではあるが、あるテレビ番組が話題を呼んでいる。月曜9時のドラマではない。それは、様々な世界の小さな挑戦者達を取り上げたドキュメント番組である。そこに描かれている彼らの姿が否応無しに俺達の心を揺さ振る…。その番組は「プロジェクトX」という。

 なぜこの番組が受けるのか。それは「題材」にある。ここで取り上げられる題材は一貫して「無名の日本人を主人公とする組織と群像の知られざる物語」である。あくまで「無名の日本人」を取り上げる、ということが実はミソになっている。「無名の日本人」である俺達にも、形こそ違えども、ここで取り上げられるような「題材」がそこらじゅうに転がっている。この点において、俺達はこの番組に非常に感情移入してしまうのだ。だから、すっと入っていけるし、思わず見入ってしまう。そして、見終わった後で何となくいい気分になってしまう。

 俺達は成功物語を求めているのではない。求めているのはその「プロセス」であり、戦いの「記録」であり、そして、何よりその題材への「共感」である。

 こう考えてくると、俺達にとってこのHPは、もはや無くてはならない存在になりつつある。「プロセス」「記録」「共感」がすべてこのHPには詰まっている。俺はそう思う。多分外部からアクセスしてご覧頂いている他のチームの方々や、たまたまHPに辿り着いてしまった方々にも、そういう要素は伝わっているといいなぁ、と思っている。

 仕事の関係上どうしても書き込んだりできないものの、試合前になると、このHPをみてからグラウンドに向かう諸兄を俺は知っている。チーム一番の熱いプレーを繰り広げる彼の原動力に少しでもなっているのであれば、常連としてこんなに嬉しいことはない。彼にも間違い無く伝わっているのだ。

 このHPは、素人ではとてもデザインできる代物ではない。これを生業にしている方にチームからお願いして、作ってもらっているのだ。そのお陰で見やすくて、使いやすくて、伝わりやすいHPに仕上がっている。この場を借りてお礼申し上げたい。金光さん。ありがとうございます。日記も続かない俺がこうやって拙いコラムを書きつづけているのも、このHPが立ち上がって、しかも、結構ご愛顧いただいているお陰です…。

というわけで、TWINS公式サイトのプロジェクトXはまだまだ終わらないのである。いつになったら完結するんだろうか…?。